【告知】名古屋城天守閣の整備 西区タウンミーティングのお知らせ
12/18(金) 18:30~20:00まで西区役所講堂にて開催! 入場無料、申込不要です。
民主党名古屋市議団の考え方について
1.名古屋城天守閣再建について
天守閣再建については、いくつかの判断の基準があると考えます。現時点で最終判断は下していませんが要点について記載します。
①.耐震工事を行う必要があり、そのままのコンクリート城郭で50年延命するか、木造建築でおよそ400年耐用のものを建設するかの選択であること。
②.歴史的価値の視点で、名古屋城は全国では珍しく忠実に復元できる図面を保有していること。これにより、耐震を行った後に50年後再びコンクリートで再建選択肢を選択しようにも、現時点の国の方針では文化庁が木造復元以外の方法での再建許可を出さない可能性が高いこと。
③.財源の問題で、現在木造復元は400億円程度と試算されているが、現時点では国、県、市、寄付と合わせて何とか工面することも可能と考えられる財政状況ではあるが、50年後はさらに緊縮になる可能性が高く、やるならば現在から着手すべきとの行政側の主張であること。
④.経済効果の視点で、木造の天守閣が復元されることにより、名古屋経済にどれほどの恩恵をもたらすのか検証が必要である。400億円の再建費用をかけても、年間100億円以上の付加経済効果を生むことができれば、長い視野で見れば投資的価値があるのではないかという視点から、試算をきちんと行うことが重要であること。
⑤.後世への歴史的価値という視点で、前述したように忠実復元ができたとして、例えば長い時間100年経過した後、現在復元中の本丸御殿と合わせて、重要文化財、国宝、世界遺産になり得る価値を生み出す可能性があること。そうなれば、④の経済効果という面で多大なる資産を後世に残すことができる可能性があること。
他にも論点はありますが、主にこれらについて現時点での把握では、否定的側面だけでないと捉えています。しかし、多額の税金投入が必要なことから、時間をかけてしっかり検証して判断すべきことだと考えます。
一方、河村市長のオリンピックまでに5年間で再建というのはいささか拙速ではないかと感じています。市民の理解、共感、賛意を時間をかけて醸成しさらに、丁寧に工期も適切にかけた上で名古屋人の魂のこもった名古屋城の再建につながるようにしなけらばなりません。